骨格そのものに働きかける、くびれ形成の新しい選択肢。
針穴から行う低侵襲な手術のしくみ、効果、リスクをすべて解説します。
くびれを作るために、肋骨の角度を変える手術です。
ウエストが細く見えるかどうかは、皮下脂肪の量だけでなく、肋骨のアーチの広がり方に大きく左右されます。肋骨が外向きに張り出していると、いくら痩せても胴がどっしり見えることがあります。
RibXcarは、その肋骨(主に下から3本:第10・11・12肋骨)に外から操作を加えて、内側に閉じるように角度を変えることでくびれを作ります。
脂肪吸引やダイエットとは根本的に異なります。
RibXcarは骨格そのものに働きかける手術です。脂肪量が少ない方でも適応となる場合があります。
ペルーの形成外科医 Raúl Manzaneda Cipriani が提唱し、現在は世界100名超の外科医が実施しています。日本でも実施する医師が増えつつある術式です。
ここがこの手術の大きな特徴です。数ミリの針穴から行います。
従来の肋骨手術は肋骨を「切り取る」もので、大きな切開が必要でした。RibXcarは肋骨を取り除かず、超音波を使った専用器具(ピエゾトームという骨を削る道具を改造したもの)で肋骨の外側の皮質だけをほんの少し骨折させることで角度を変えます。
この骨折は「単皮質骨折」と呼ばれ、外側の骨のみを割り、内側の骨と骨膜(骨を包む膜)は温存します。
完全に折るのではなく、"折り目をつけて内側に閉じる"イメージです。
手術中は超音波エコーでリアルタイムに骨の状態を確認しながら進めます。「骨がちゃんと角度を変えたか」を画像で確認するのが安全の要で、音だけ(「パキッ」という音)では判断しないのが現在の標準的なやり方です。
手術前には必ずCT撮影を行います。肋骨の形・胸郭の構造・左右差・解剖学的な位置関係を評価し、「この肋骨は手術できるか」を確認します。CT評価の結果、適応外と判断された場合は手術をお受けできないことがあります。
上記はペルー・コロンビア・メキシコの30名の研究データです(Manzaneda ら 2023, PRS Global Open)。日本人のデータではなく、あくまで参考値です。
効果には大きな個人差があります。以下の要因により仕上がりは変わります。
「必ず○cm細くなる」とは言えない手術です。
完成は術後6か月ごろが目安で、1〜3か月で変化を感じ始める方が多いとされています。
また、一度変化した骨格を完全に元の状態へ戻すことは非常に難しいです。「やっぱり元に戻したい」は基本的に難しいと考えてください。
気胸や血胸になった場合は入院加療や処置(胸腔ドレナージなど)が必要になることがあります。全身麻酔に伴うリスク(嘔気、咽頭痛、アレルギー、悪性高熱症等)も存在します。
以下に当てはまる場合は適応外となります。
アレルギー、既往歴、常用薬は必ず問診票にご記載ください。記載に誤りや漏れがあった場合の問題には責任を負いかねます。
効果だけでなく、術後の生活も覚悟が必要です。
骨の手術なので、術後1〜2週間は動くたびに強い痛みがあります。咳・くしゃみ・寝返りでも激痛が走ることがあります。美容手術の中ではダウンタイムがかなりきつい部類です。術後24〜72時間が最も強い痛みが出やすい時期です。
術後は3〜6か月間、入浴時以外はコルセットを着け続ける必要があります。これが仕上がりに直結するため、サボると後戻りや形の崩れにつながります。夏場でも仕事中でも外せません。
骨の癒合を助けるため、術後はたんぱく質・カルシウム・ビタミンD・ビタミンK・ビタミンCの積極的な摂取を推奨します。喫煙は骨癒合不全・感染リスクを高めるため、術前後の禁煙が必要です。
一度変えた骨格は、完全には元に戻せません。
「やっぱりやめたい」とはならないよう、十分に時間をかけてご検討ください。
| 観点 | 向いている | 向かない |
|---|---|---|
| 体型 | 痩せているのにウエストが細くならない | 脂肪が多い(まず脂肪吸引が先) |
| 目標 | 骨格からくびれを作りたい | 術後すぐ動きたい・運動を続けたい |
| 生活 | 長期ダウンタイム・コルセット生活を受け入れられる | 痛みや制限をできるだけ避けたい |
| 考え方 | リスクを正直に理解した上で臨める | 完璧な結果を保証してほしい |
最終的な適応判断はCT評価を含む術前診察で行います。カウンセリングでは遠慮なくご質問ください。「やめておいた方がいい」と判断した場合は、率直にお伝えします。
RibXcarの適応かどうか、他の施術(脂肪吸引・タミータック等)との違い、
術後の生活について、なんでもご相談ください。